仕事の振り返りの書き方。日報・週報に使える3つの型と例文

仕事の振り返りの書き方。日報・週報に使える3つの型と例文

2026/08/19

  • #ふりかえり

  • #セルフマネジメント

日報の「所感」欄に「今日も一日頑張りました」と書いて送信——心当たりはありませんか?

仕事の振り返りは、型がないと感想文になります。逆に、型さえあれば5分で書けて、書いたぶんだけ次の仕事の材料になります。この記事では、日報・週報にそのまま使える振り返りの3つの型を、例文つきで紹介します。

振り返りが感想文になってしまう理由

「振り返りを書いてください」と言われて手が止まるのは、能力の問題ではなく、問いが与えられていないからです。「今日どうだった?」という漠然とした問いには、漠然とした答え(頑張りました)しか返せません。

型とは、あらかじめ用意された問いのセットです。問いが決まっていれば、答えるだけで振り返りになります。以下の3つの型は、どれも5分あれば書けます。

型①: YWT — 日報に一番おすすめ

YWTは「やったこと(Y)・わかったこと(W)・次にやること(T)」の3項目で書く型です。日本能率協会コンサルティングが提唱した、日本生まれのフレームワークとして知られています。

  • Y(やったこと): 事実を書く。成果でなくてよい
  • W(わかったこと): 気づきを書く。ここが振り返りの本体
  • T(次にやること): 気づきを行動に変換する

例文(営業の日報):

Y: 新規3件に提案。うち1件は資料を最初の5分で閉じて、ヒアリングに切り替えた。 W: 資料を見せるより先に相手の課題を聞いたほうが、その後の提案への食いつきが明らかに良い。 T: 次回から商談の最初の10分は資料を開かない。ヒアリング用の質問を3つ用意しておく。

ポイントは、WとTがつながっていることです。「わかったこと」で終わらせず「では次どうする」まで書くと、翌日の行動が変わります。

型②: KPT — 週報・チームの振り返りに

KPTは「続けること(Keep)・問題だったこと(Problem)・試すこと(Try)」の3項目です。うまくいったことを最初に書くのが特徴で、成果の再現性を作るのに向いています。

例文(週報):

Keep: 朝イチの30分を企画書に充てるルール。3日続けて、初稿が金曜前に完成した。 Problem: 午後の会議が連続すると、夕方の集中力がゼロになる。木曜は特にひどかった。 Try: 会議と会議の間に10分の空白を入れる。カレンダーの予定を「50分会議」設定に変える。

ProblemをTryに変換するのがKPTの核です。問題を書いて終わりにせず、「来週試す小さな一手」まで落とし込みます。

型③: 一行振り返り — 忙しい日の最低ライン

どんなに忙しい日でも続けられる、いちばん軽い型です。書くのは1行だけ——「今日の気づき+明日の一手」

例文:

説明が長いと言われた日。結論を先に言うだけで会話が半分になる。明日の報告は結論から。

頼まれごとを全部受けたら自分の作業が進まなかった。明日は先に自分の2時間をブロックする。

1行でも、続けると効きます。2週間分たまった1行を読み返すと、自分の思考の癖や繰り返しているパターンが見えてきます。この「見返し」の効果はメモを「書きっぱなし」で終わらせない仕組みのつくり方で詳しく解説しています。

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3つの型の使い分け

  • 毎日の日報: YWT(5分)。日々の気づきを次の行動につなげる
  • 週報・チーム: KPT(10分)。1週間のパターンを見つけ、再現と改善を回す
  • 忙しい日: 一行振り返り(1分)。ゼロの日を作らないための最低ライン

大切なのは、型を守ることよりゼロの日を作らないことです。書けない日は一行振り返りに切り替えて、とにかく1行残す。振り返りの効果は1回の深さより継続で決まります。効果的な振り返りの考え方全体は振り返りとは。効果的なやり方がわかる5つのポイントと8つの方法をどうぞ。

日報を「提出物」から「自分の資産」に変える

日報や週報は、上司への報告として書くと「提出物」で終わります。でも同じ5分で、自分の気づきを残す場所として書けば、それはあなたの仕事の記録資産になります。

ふりかえりノートアプリ「Stockr」は、1行から書けるストックと、過去の記録が自動で戻ってくる「再発見」機能で、この積み重ねを支えます。2週間前の自分の気づきが今日の会議で効く——そんな体験を、日報のついでに始めてみませんか?

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よくある質問

振り返りは毎日書くべきですか?週1ではだめですか?

どちらでも効果はありますが、おすすめは「毎日1行+週1でまとめ」の組み合わせです。毎日の記録は書く負担を最小にし、週1のまとめでパターンに気づく。日々の材料があると週次の振り返りの質が大きく変わります。

振り返りと反省の違いは何ですか?

反省はうまくいかなかったことの修正に焦点がありますが、振り返りはうまくいったことも含めて経験から次の一手を引き出す活動です。「何がダメだったか」だけでなく「何がうまくいったか、なぜか」を言葉にすることで、成果の再現性が生まれます。

チームの振り返りにも使えますか?

使えます。KPTはもともとチームの振り返りで広く使われている型です。個人で日々KPTを書いておくと、チームの振り返り会でも具体的な材料を持って参加できるようになります。