日報の「所感」欄に「今日も一日頑張りました」と書いて送信——心当たりはありませんか?
仕事の振り返りは、型がないと感想文になります。逆に、型さえあれば5分で書けて、書いたぶんだけ次の仕事の材料になります。この記事では、日報・週報にそのまま使える振り返りの3つの型を、例文つきで紹介します。
振り返りが感想文になってしまう理由
「振り返りを書いてください」と言われて手が止まるのは、能力の問題ではなく、問いが与えられていないからです。「今日どうだった?」という漠然とした問いには、漠然とした答え(頑張りました)しか返せません。
型とは、あらかじめ用意された問いのセットです。問いが決まっていれば、答えるだけで振り返りになります。以下の3つの型は、どれも5分あれば書けます。
型①: YWT — 日報に一番おすすめ
YWTは「やったこと(Y)・わかったこと(W)・次にやること(T)」の3項目で書く型です。日本能率協会コンサルティングが提唱した、日本生まれのフレームワークとして知られています。
- Y(やったこと): 事実を書く。成果でなくてよい
- W(わかったこと): 気づきを書く。ここが振り返りの本体
- T(次にやること): 気づきを行動に変換する
例文(営業の日報):
Y: 新規3件に提案。うち1件は資料を最初の5分で閉じて、ヒアリングに切り替えた。 W: 資料を見せるより先に相手の課題を聞いたほうが、その後の提案への食いつきが明らかに良い。 T: 次回から商談の最初の10分は資料を開かない。ヒアリング用の質問を3つ用意しておく。
ポイントは、WとTがつながっていることです。「わかったこと」で終わらせず「では次どうする」まで書くと、翌日の行動が変わります。
型②: KPT — 週報・チームの振り返りに
KPTは「続けること(Keep)・問題だったこと(Problem)・試すこと(Try)」の3項目です。うまくいったことを最初に書くのが特徴で、成果の再現性を作るのに向いています。
例文(週報):
Keep: 朝イチの30分を企画書に充てるルール。3日続けて、初稿が金曜前に完成した。 Problem: 午後の会議が連続すると、夕方の集中力がゼロになる。木曜は特にひどかった。 Try: 会議と会議の間に10分の空白を入れる。カレンダーの予定を「50分会議」設定に変える。
ProblemをTryに変換するのがKPTの核です。問題を書いて終わりにせず、「来週試す小さな一手」まで落とし込みます。
型③: 一行振り返り — 忙しい日の最低ライン
どんなに忙しい日でも続けられる、いちばん軽い型です。書くのは1行だけ——「今日の気づき+明日の一手」。
例文:
説明が長いと言われた日。結論を先に言うだけで会話が半分になる。明日の報告は結論から。
頼まれごとを全部受けたら自分の作業が進まなかった。明日は先に自分の2時間をブロックする。
1行でも、続けると効きます。2週間分たまった1行を読み返すと、自分の思考の癖や繰り返しているパターンが見えてきます。この「見返し」の効果はメモを「書きっぱなし」で終わらせない仕組みのつくり方で詳しく解説しています。
ふりかえりの習慣化を、AIが伴走する。Stockrをはじめる3つの型の使い分け
- 毎日の日報: YWT(5分)。日々の気づきを次の行動につなげる
- 週報・チーム: KPT(10分)。1週間のパターンを見つけ、再現と改善を回す
- 忙しい日: 一行振り返り(1分)。ゼロの日を作らないための最低ライン
大切なのは、型を守ることよりゼロの日を作らないことです。書けない日は一行振り返りに切り替えて、とにかく1行残す。振り返りの効果は1回の深さより継続で決まります。効果的な振り返りの考え方全体は振り返りとは。効果的なやり方がわかる5つのポイントと8つの方法をどうぞ。
日報を「提出物」から「自分の資産」に変える
日報や週報は、上司への報告として書くと「提出物」で終わります。でも同じ5分で、自分の気づきを残す場所として書けば、それはあなたの仕事の記録資産になります。
ふりかえりノートアプリ「Stockr」は、1行から書けるストックと、過去の記録が自動で戻ってくる「再発見」機能で、この積み重ねを支えます。2週間前の自分の気づきが今日の会議で効く——そんな体験を、日報のついでに始めてみませんか?
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