「今年の振り返りをやろう」と机に向かったものの、真っ白なノートを前に手が止まる——原因ははっきりしています。振り返りが続かないのは記憶力の問題ではなく、問いがないからです。
この記事では、そのまま使える質問30を6つのカテゴリで用意しました。全部に答える必要はありません。心が動いた問いを2〜3個ずつ選んで答えるだけで、1年の輪郭が言葉になっていきます。書き方の粒度がわかる例文つきです。
使い方: 選んで、答えるだけ
手順は3つです。まず、カレンダーや写真フォルダなど記録が残っている場所を開いて1年をざっと眺めます(記憶に頼らないのがコツです)。次に、以下の質問30から心が動いたものを選びます。最後に、1問につき2〜3行で答えを書きます。うまく書こうとしなくて大丈夫です。
なお、振り返り全体を「思い出す→選ぶ→意味づける→来年につなげる」の4ステップで設計したい方は、先に1年の振り返りのやり方。1時間でできる4ステップを読むのがおすすめです。この記事の質問は、そのステップ3「意味づける」で使う道具にあたります。
今年の振り返りに使える質問30
仕事について(5問)
- 今年いちばん手応えのあった仕事は何か?その手応えはどこから来たか?
- 今年いちばん時間を使った仕事は何か?それは望んだ時間の使い方だったか?
- 今年、引き受けなくてよかった・断ってよかったと思える決断は何か?
- 仕事のやり方で、去年から変えたことは何か?その結果どうなったか?
- 来年もし部署や仕事を自由に選べるなら、何を選ぶか?それはなぜか?
挑戦と変化について(5問)
- 今年、初めてやったことは何か?
- 怖かったけれど踏み出したことは何か?踏み出せた理由は何か?
- うまくいかなかった挑戦は何か?そこから見つけた気づきは何か?
- 今年手放したもの(習慣・役割・思い込み)は何か?
- 1年前の自分に教えたら驚くことは何か?
人間関係について(5問)
- 今年出会った人で、影響を受けたのは誰か?どんな影響か?
- 今年いちばん感謝している人は誰か?それを本人に伝えたか?
- 誰かに感謝されたことで、印象に残っているものは何か?
- もっと時間を使いたかった人は誰か?
- 来年、関係を深めたい人・距離を取りたい関係はあるか?
自分の変化について(5問)
- 去年の自分と比べて、変わったことは何か?
- 今年の自分を漢字1文字(または一言)で表すと?
- 今年いちばん心が動いた瞬間はいつか?なぜ心が動いたのか?
- 今年見つけた、自分の強み・持ち味は何か?
- 逆に「これは自分に合わない」とわかったことは何か?
暮らしと健康について(5問)
- 今年、暮らしの中でいちばん幸福だった時間はどんな時間か?
- 体と心の調子は、1年を通してどうだったか?波はいつ来たか?
- お金の使い方で、満足しているもの・後悔しているものは何か?
- 今年よく行った場所はどこか?そこはあなたに何をくれたか?
- 削れたらいいのに、と思いながら続いている時間は何か?
来年に向けて(5問)
- 今年うまくいったことのうち、来年も続けたいことは何か?
- 自分を消耗させたもののうち、来年やめることは何か?
- 来年、新しく始めたいことは何か?最初の一歩は何か?
- 来年の自分にこれだけは伝えたいことは何か?
- 来年の12月、どんな状態でこの質問に答えていたいか?
書き方がわかる例文3つ
例文1(質問2: いちばん時間を使った仕事)
新サービスの立ち上げに一番時間を使った。望んだ使い方だったと思う一方で、後半は「自分がやらなくてもいい作業」まで抱えていた。時間の使い方そのものより、手放し方が来年の課題だと気づいた。
例文2(質問8: うまくいかなかった挑戦)
社内勉強会を主催したが、3回目から人が集まらなくなった。続かなかった理由は内容ではなく、開催時間が皆の繁忙と重なっていたこと。やる気の問題にせず、設計の問題として見ると次の手が見える。
例文3(質問17: 今年を漢字1文字で)
「境」。仕事と私生活、自分の役割とそうでないものの境界線を引き直した1年だった。線を引くことは冷たさではなく、続けるための優しさだと思えるようになった。
例文のポイントは、出来事+そこからの気づき、のセットで書くことです。出来事だけだと記録で終わり、気づきまで書くと来年の材料になります。目標と振り返りのつなげ方は目標達成できる人の振り返りの「型」で詳しく解説しています。
毎年同じ型で繰り返すと、比べられるようになる
この質問リストは、1回きりで使い捨てないでください。毎年同じ問いに答えると「去年の答えとの差分」が見えるようになり、これが1年の振り返りのいちばんの果実になります。
型を毎年使い回すための道具としては、Notion公式ギャラリーで週次・月次・1年の振り返りテンプレート(無料)を公開しているので、Notionをお使いの方はそちらもどうぞ。
そしてもうひとつ。来年の振り返りを圧倒的に楽にする方法は、今日から1日1行だけ記録を残しておくことです。ふりかえりノートアプリ「Stockr」は、1行から書けるストックとAIの伴走で毎日の気づきを積み重ね、過去の記録が「再発見」として自動で戻ってきます。1年後のあなたが質問30に答えるとき、材料は365行たまっています。
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