1on1の前に5分——「話すことがない」がなくなる振り返りメモの習慣

1on1の前に5分——「話すことがない」がなくなる振り返りメモの習慣

2026/08/07

  • #1on1

  • #ふりかえり

1on1の直前、「今日は何を話そう」と焦って議題を探す。結局「特にありません」から始まり、進捗確認と雑談で30分が終わる——。

メンバーにとってもマネージャーにとってももったいないこの時間、原因は話す力でも関係性でもなく、記録の不足であることがほとんどです。この記事では、日々の振り返りメモを1on1の材料に変える方法を紹介します。

なぜ1on1で「話すことがない」のか

1on1は通常、隔週や月1回。人は2週間前の出来事をほぼ思い出せません。印象的だった困りごとも、小さな成功も、その場では確かに存在したのに、1on1の席では消えている。

つまり「話すことがない」は、「話すべきことが記録されていない」の言い換えです。逆に言えば、記録さえあれば1on1は劇的に変わります。

メンバー側: 1日1行の「1on1貯金」

日々の終わりに、次のどれか1つを1行だけメモします。

  • 今日うまくいったこと(小さくてOK)
  • モヤモヤしたこと・引っかかったこと
  • 相談したい・共有したいと思ったこと

これを「1on1貯金」と呼びます。1日1行でも、2週間で10行前後の材料が貯まります。

1on1の5分前にやること

貯めたメモをざっと見返して、今回話したいものを2つ選ぶだけです。

例: 「A社の件、自分なりに工夫したので聞いてほしい」「Bプロジェクトの役割分担にモヤモヤがある」

見返すと「これはもう解決した」「これは自分の中で言語化できてなかったが、要するに◯◯だ」という整理も同時に起きます。準備の5分自体が小さな内省になり、1on1の質が一段上がります(内省の基本はこちら)。

マネージャー側: 「前回の記録」と「観察メモ」

マネージャー側の準備も5分で十分です。

  1. 前回の1on1メモを見返す: 出た話題、決めたこと、気にかけると言ったこと。「前回の続き」から始まる1on1は信頼を生みます
  2. この2週間の観察を1つ言葉にする: 「資料の構成が前より分かりやすくなった」など、良い変化を1つ。具体的な承認は、抽象的な褒め言葉の何倍も効きます

チームでの振り返り文化づくりについては、法人向けメディアの1on1関連コラムも参考になります。

記録が続かない問題は「仕組み」で解決する

1on1貯金の最大の敵は、記録が続かないことです。続けるためのポイントは3つあります。

  • 書くタイミングを固定する(終業前・帰宅の電車内など)
  • 1行でOKとハードルを下げる
  • 書いたものが自動で見返せる仕組みを持つ(見返しの仕組みづくり参照)

1on1の質を変える「Stockr」

ふりかえりノートアプリ「Stockr」は、1on1貯金にそのまま使える設計です。

  • 「テーマ」機能で「1on1で話したいこと」を用意しておけば、日々の気づきを迷わず貯められる
  • 書くときにAIと対話でき、モヤモヤの言語化を事前にサポート——1on1が「言語化の発表の場」になる
  • 「再発見」で過去の記録が自動で戻ってくるので、1on1前の見返しがラクになる

「特にありません」を卒業して、1on1を自分のキャリアに効く時間に変えてみませんか?

よくある質問

1on1で話すことが本当にありません。おかしいですか?

おかしくありません。「その場で2週間分を思い出す」のは誰にとっても難しいことです。話題がないのではなく、日々の出来事や気づきが記録されていないだけ、というケースがほとんどです。1日1行のメモで状況は大きく変わります。

1on1のテーマはどんなものがよいですか?

業務の進捗確認だけで終わらせず、「最近うまくいったこと」「モヤモヤしていること」「今後やってみたいこと」のような、本人の内面や中長期に関する話題を混ぜるのが理想です。日々の振り返りメモがあれば、これらの話題は自然に出てきます。

マネージャー側は何を準備すべきですか?

前回の1on1で出た話題・約束事の確認と、この2週間で観察したメンバーの良い変化を1つ言葉にしておくこと、の2点が効果的です。記録を残しておくことで「前回と同じ話の繰り返し」を防げます。