【本記事は、専修大学経営学部・足代訓史ゼミとの産学連携プロジェクト『大学生向けコンセプト開発プロジェクト』の成果発表を基に構成しています。全3回の連載企画として、3つの学生チームによる独自の視点と提案をお届けします。】

SNSで見つけた「心に刺さる言葉」や「有益な情報」
とりあえず保存(※)やスクリーンショットをして、満足していませんか?
専修大学・足代ゼミの学生たちが、自世代のリアルな行動を分析して見えてきたのは、SNSでの投稿を「保存することで分かったつもりになり、思考が止まってしまう」という課題でした。
そこで、今回は、株式会社ビルディットが提供する振り返りノートアプリ「Stockr(ストッカー)」と専修大学の足代ゼミの学生による産学連携プロジェクトより、チームAが上記の課題に対し、提案した保存で終わらせないための、気づきの居場所についての発表内容をご紹介します。
(※)本稿における「保存」とは、SNS上で投稿をブックマーク機能等により個人アカウント内に記録し、後から見返せる状態にする行為を指します(例:Instagramの「保存」機能、Xの「ブックマーク」機能など)。
SNSは「行動を変えてくれない」
「この言葉、今の自分に必要かも」
そう思ってSNSで流れてきた動画のワンフレーズや名言を保存する行為は、今や大学生を始めとした若者にとって日常的な光景です。
しかし、保存した情報のどれほどを、私たちは今すぐ思い出せるでしょうか。
「あとで見返そう」「いつか役に立つ」と思って形に残しても、その多くは写真フォルダやブックマークの奥底に埋もれてしまいます。
指先一本でできる簡単な保存という習慣が、実は私たちの思考を止め、行動を変える機会を奪っているのかもしれません。
なぜ「分かったつもり」で終わるのか
若者の多くは就職活動の早期化などの影響もあり、「学びたい」「自分を理解したい」という強い意欲を持っています。だからこそ、SNSで情報を保存し、「何かを自分のものにした気がする」という感覚を得ようとします。
しかし、保存した瞬間に一時的な満足感が生まれ、「分かった感じはするけれど、何がどう分かったのかは自分の言葉で説明できない」という状態に陥ってしまいます。
これこそが、情報の死蔵を招く「分かったつもり」の正体です。

情報を「気づき」に変換する、たった一つの問い
では、情報を埋もれさせず、自分をアップデートする材料に変えるにはどうすればいいのでしょうか。
推奨したいのは、情報をそのまま保存するのではなく、自分なりの「気づき」をセットにして記録することです。
・「なぜ、これが気になったのか」
・「今の自分と、どこが重なっているのか」
こうした問いを自分に投げかけ、テキストとしてアウトプットしたとき、情報は初めて「誰かの言葉」から「自分のための気づき」へと変わります。
「Stockr」は、気づきを自分のものにする「居場所」

どんなに良い気づきも、置いておく場所がなければ流れていってしまいます。
わたしたちは「Stockr」を「問いや気づきを置いておくための居場所」と再定義しました。
・SNSで出会った情報
・本や講義で得た学び
・日常のふとした瞬間の違和感
これらをただ保存するのではなく、自分の言葉で書き残し、定期的に振り返る。
そのプロセスを繰り返すことで、自分の価値観の傾向を知り、確かな成長へと繋げていくことができます。
保存で終わらせないために、スマホに眠るたくさんの大切だったはずの言葉や学びを、「Stockr」という居場所で、未来の自分を動かす力に変えてみませんか?
ふりかえりの習慣化を、AIが伴走する。Stockrをはじめる【本記事は、専修大学経営学部・足代訓史ゼミとの産学連携プロジェクト『大学生向けコンセプト開発プロジェクト』の成果発表を基に構成しています